自己破産をするとローン返済中の車はどうなる？

借金の支払いが困難になった場合には、債務整理を検討することとなりますが、なかでも自己破産を行うと、財産を取り上げられてしまうというイメージが強いのではないでしょうか。

ここでは、自己破産をするとローン返済中の自動車はどのように扱われるのかについて、分かりやすく解説していきます。

自己破産について

自己破産とは、裁判所に申立てを行い、免責許可が出た場合に、基本的に非免責債権を除いた全ての債務弁済について免責をしてもらえるという制度です。

一見すると，債務を帳消しにできるということから、非常に魅力的な制度に思えるかもしれません。

しかし、新たな借り入れが5年から10年という長期間にわたってできなくなる可能性があることや、免責が決定するまでは一部の職業に就くことができないというデメリットもあります。

他の債務整理方法と比較検討したうえ、最適な方法を選択することが重要です。

ローン返済中の車はどうなるのか

自己破産をするとローン返済中の自動車はどうなるのでしょうか。

基本的には、自動車は財産価値があり処分の対象になるため、手元に残せないと考えておいた方がよいでしょう。

また、ローン返済中の自動車は、名義が自分ではなく、ローン会社やディーラーになっていることがほとんどです。

その場合、自己破産を行うと、自動車はローン会社に引き上げられてしまいます。

また，自動車の名義を他者名義に変更したり、ローン会社に引き上げされるのを回避するためにローンを一括返済したりすることは、財産隠匿や偏頗弁済であるとされ、免責許可が下りない可能性もありますので、十分に注意しましょう。

自己破産に関するご相談はアリス法律事務所までお問い合わせください

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